速川の紹介
2025.12.03
スポット ・ 人物 ・ 特産物
まちづくり協議会若手グループの活動
速川地区まちづくり協議会では、地域資源の活用を考えていく、若手グループの活動があります。
活動がはじまったのは2023年の秋。地域資源を洗い出すWSを実施、その際に書き出した大きな模造紙を指針としながら、話し合いとイベント開催を通じて「暮らす人々が楽しい」地域づくりを実践しています。

この日の話し合いの会場になったのは、今後の地域資源活用の拠点となる県道沿いの家。

空き家になっていたものを、若手グループメンバーの鈴木さんが取得。ファームステイやワーケーションで長期滞在できる宿泊機能と、地域の特産物の直売所、レンタルスペースを兼ねた拠点となるよう、現在整備を進めています。
「観光で入れ替わり立ち替わり人が来るというよりも、畑の手伝いだったり、お祭りにきたり、関係性のある人が毎年訪れてくれるような場所にしたいと思っています」
「山間の桃園の摘果の手伝いに来てくれた人が、また収穫の時期に来てくれたりする。この拠点を通じて、そういう一過性ではない交流を形にしていきたいです」と鈴木さん。

若手グループでは年に一度のマルシェを開催し、地域外の人を呼び込んできました。その種まきを、交流拠点事業を通じて、地域に定着させていけたらと考えています。
「水田、さつまいも畑、いちじくや林檎の果樹園、臼が峰、お祭りや獅子舞、神社、滝、少し挙げただけでもこの土地の資源はいっぱいあります。そういったものを面でつなげて、自然のなかでのBBQ、レンタバイク、キャンプ場、移動式サウナなど、自分たち世代が楽しめる形にすることが大事だと思っています」
「子どもたちと自然のなかで思いっきり遊べるとか、志をもって取りくめることがあるとか、若い人が地域に残る、またはやって来る、理由をつくることが活動の一番の意義ですね」

軽トラの荷台に乗せられた移動式のサウナ。
臼が峰の山頂まで運んで、水風呂も設置。冬にはサウナから雪へダイブするイベントも計画中だそう(!)
山頂にはBBQ場もあり、さまざまなアウトドアアクティビティを組み合わせて楽しめます。

「臼が峰往来での『坂道マラソン』を市と協働でできたらいいなとか、アイディアはたくさんあって。昔は『速川元旦マラソン』をやっていたので、地域にノウハウはあるはずなんですよ。みんな仕事を持ちつつの活動で難しいところもありますが、少しずつでも形にしていきたいですね」と話すのは同じく若手グループメンバーの小川さんです。

小川さんは息子さんの翔(かける)君も、よく一緒に活動に参加しているとのこと。
翔くんに活動について尋ねると、「めっちゃいいと思ってる」とこたえてくれました。

この日はサウナに防水剤を塗る作業も実施。また一週間前には、宇奈月のまちづくり団体からの依頼で、椎茸の菌打ち体験の出店を手伝いました。そうした活動がとても楽しいのだそうです。




都市で暮らす人が多数派である現代。里山での自然豊かな暮らしそのものが、外から来る人には貴重な体験になります。住んでいると当たり前になるけれど、ここにあるものはいずれも貴重な地域の資源。
自分たちも楽しみながら、おもてなしの体勢を整えていけるよう、若手部会の活動は続きます。
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